不眠・不安・ストレスの緩和に良いと言われているハーブ「バレリアン」

気ままなコラム

バレリアンとは?

ヨーロッパ原産のオミナエシ科の植物。
和名は、「セイヨウカノコソウ」
古代ギリシャ時代から、神経の高ぶりを抑える植物として用いられ、日本では、江戸時代に蘭方薬として入ってきました。
根や茎の部分を乾燥させて薬草として使用されてきました。

バレリアンの効果効能

・睡眠導入
・抗不安
・過緊張緩和
・ストレスの緩和

就寝の1時間前に摂ることが推奨されているサプリメントが多いですが、睡眠前のみならず、過緊張状態や不安の強い時に、少量摂取するのも良いとされています。

睡眠薬と比べて、目覚めが良い、目覚めた時の不快感がない、という声も多く聞きます。

ストレス過多による胃腸障害や高血圧、過緊張状態からの肩こりや腰痛などは、元となるストレスや過緊張状態を緩和されるので、症状が軽くなるとも言われていますね。

バレリアンの根を乾燥すると、強烈な匂いを発します。
化学添加物を使用していないバレリアン含有のサプリメントは、匂いがきついのは、このためです。

レモンバームなど、鎮静効果があるハーブと併用すると相乗効果が期待できると言われています。

作用メカニズム

ベンゾジアゼピン系の薬剤と同様に、脳内神経伝達物質であるガンマ・アミノ酸(GABA)の働きを高めて、中枢神経抑制作用があると考えられています。
GABAには、イライラした状態を改善する精神安静作用がありあます。

ドイツ、ベルギー、フランスでは、医療用ハーブとして認められています。
日本では医薬品にはなっていないので、あくまでもハーブです。

用量用法を守れば、睡眠薬よりも安全性が高いとも言われています。
用量用法を守って使用しましょう。

バレリアンは、サプリメント、ハーブティー、アロマなどに加工されて販売されています。
前述したように、香りが独特なので、苦痛にならないものを選びましょう。

摂取時の注意点

サプリメントの品質

植物を乾燥させてサプリメントを作るため、どのうように栽培されたバレリアンか、どのように加工されたバレリアンかが、重要になります
化学薬品を使用して栽培されたバレリアンのサプリメントは、化学薬品も濃縮されていることになるので、有機栽培されたものを選んだほうが安全安心ですね。

必要な時に、用量用法を守って

ハーブなので、長期間の常用は推奨されていません。
必要かどうかを自分でも評価しながら摂るようにしてくださいね。

こんな方は注意

★バレリアンの成分は、肝臓で代謝されるので、肝臓の機能が低い人や、肝臓に関連する薬剤を使用している方は、必ず医師に相談してから使用してください。

アルコールは、バレリアンの作用を助長するので、過剰な効果をもたらしてしまうこともあります。アルコールを飲んだ際の使用は避けましょう。

妊娠中・授乳中の安全性は確認されていないとの情報も多いので、控えた方がよいです。

すでに睡眠薬・抗うつ薬・抗不安薬を服用している方は、睡眠薬と一緒には摂らないでください。サプリメントを摂りつつハーブティーを飲むなど、過剰摂取になりうる摂り方は避けましょう。

睡眠の質を上げるためには、
①日中の活動量を増やす。運動する。
②日中は日光に浴びる。
③入浴して体を温める。
④健康的な食生活をする。

⑤睡眠前のブルーライトを避ける。
⑥寝具や寝室の環境整備
など、生活習慣全体を見直しながら、ハーブも上手に取り入れると良いと思います。

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