安心して使える品質のマスクを選ぶための基準

気ままなコラム

マスクの価格高騰は落ち着いてきましたが、マスクの品質が悪いものも出回るようになっていて、マスクの品質をどのように判断したら良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか?

枚数と価格だけではなく、品質にも注目して選べると良いと思います。

マスクに表示されている基準について

FDA(米国食品医薬品局)

消費者が通常の生活を行う際に接する機会がある様々な製品の安全性・有効性を確保するための機関です。
アメリカで医薬品・食品・生物製品・化粧品・動物医薬品・医療機器・診断用品などの管理を責務としており、これらをアメリカで販売するためには、このFDAの承認を取得する必要があります。

CE

EU加盟国に製品を流通・販売する際に、安全基準条件を満たすことを証明するマークです。
EU加盟国に医療機器・医薬品を流通・販売するためには、このCEマークを取得する必要があります。

「感染拡大予防のため」と目的を持ってマスクを使用するわけですから、これら第三者機関による安全性の認証を受けている品質のマスクを選びたいですね♪

フィルターの性能

何層構造か

1層構造のペラッペラなものも見かけられますよね。
3層構造の方が安心であることは、イメージしやすいかと思います。

細菌濾過率 BFE

Bacterial Filtation Efficiency

マスクによって細菌を含む粒子(平均粒子径4.0〜5.0μm)が除去される割合(%)
つまり、細菌を含む粒子が濾過される性能を示しています。
数値が高い方が、高性能といえます。

微粒子濾過率 PFE

Particle Filtation Efficiency

マスクによって試験粒子(0.1μmのポリスチレン製ラテックス球形粒子)が除去された割合(%)
つまり、平均0.1μmの微粒子を濾過できる性能を表しています。
数値が高い方が、高性能といえます。

呼気抵抗 ⊿P

呼吸のしやすさを示していて、数値が小さい方が呼吸がしやすいということになります。
ただ、濾過率が高くなると必然的に数値が大きくなることは想像できると思います。

血液不浸透性 FR

液体(血液)がマスクに飛散した場合に、どの程度の圧力に耐えられるかを示しています。

延燃性

電気メスなどを使用する環境下などで、炎の広がりにくさを示しています。
数値が小さい方が、燃えにくいとこを表しています。

日常生活で感染拡大予防として使用するマスクに関しては、血液不浸透性や延燃性まで気にかける必要はないかなと思います。

Medical SARAYAより

BFEやPFEの数値が高いマスクであれば、必ず表記されていますので、表記されていないということは数値が低い、もしくは表記できる実験を行なっていないのかもしれないなと判断しています。

全国マスク工業会会員マーク

日本において、全国マスク工業会が定める「衛生マスクの安全・衛星自主基準」や「マスクの表示・広告自主基準」を尊守して生産された衛生マスクであることを示しています。

一般社団法人 日本衛生材料工業連合会 のHP に、詳しく載っています。

正しく装着し、正しく外しましょう

マスクをつけるときは、手洗いしましょう

ウイルスが付着しているかもしれない手でマスクを触ると、マスクにウイルスが付着するリスクが高くなりますので、まずは手洗いをします。

マスクの着脱

マスクの口に当たる側は、触ってはいけません。
手についていたウイルスが、マスクの内側に付着し、それが口や鼻から入ることを防ぐためです。
装着時は、マスクの端やゴム紐を持ちましょう。

ノーズワイヤーをしっかり合わせて、鼻や顎を出さないようにすることも、基本中の基本です。

マスクを外すときは、マスクの外側はウイルスが多量に付着しているかもしれない不潔部分ですので、手で触らないようにゴム紐部分を保持して外します

そのままゴミ箱に捨てるか、枚数が不足していて再利用しなければならない場合は、内側は絶対に触れたりテーブルに直接置いたりせずに清潔を保ちましょう。

紐部分で引っ掛けて内側部分はどこにも触れないようにしたり、テーブルに置く場合は外側をテーブルに置いて清潔なティッシュやペーパータオルをかぶせておくなど、「内側は清潔・外側は不潔」という区別をしっかりつけましょう。

また、内側も、口や鼻からの湿った呼気によって、雑菌が繁殖しやすくなっています。
使い捨てマスクは、基本的に単回使用ですが、枚数が不足していて再利用する場合でも1日1枚で交換すべきと考えます。

陸上自衛隊が、YouTubeでマスクの着脱方法を公開していますので、参考にしてください。

クルーズ船でも感染者ゼロ「自衛隊式感染症予防」マスク着脱編

ウイルスと共存して生きていかなければならないので、今一度、マスクの安全性の確認と、正しいマスクの使い方で、感染リスクを下げる努力を個々で実践していきましょう!

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