空気清浄器の選び方【花粉、インフルエンザ、PM2.5など気になるよね】

気ままなコラム

空気感染や飛沫感染が身近になると、どんな空気清浄機が良いのかなと気になっている人をよくお見かけします。

  • 春は、花粉やPM2.5
  • 冬は、インフルエンザ
  • 幼稚園や保育園に通う子供がいる家庭では、園児が持ち帰ったウイルスや菌で年中家庭内感染

空気清浄機も贅沢品ではなく日用品になり、1家に1台の時代から、1部屋1台の時代になってきていますね。
「空気清浄機」として販売されている物の中でも、機能はピンからキリまであります。
お金をかけて、場所もとるのに、空気清浄されていなければ、何のために購入したのかがわからない状態になってしまいます。

どんなことを指標にして検討したら良いのかを紹介しますね。
「この空気清浄器がいいよ」という製品の指定はしません。
空気清浄器に限らず、ピンからキリまであるからこそ、消費者が選ぶ力をつけなければいけないと思うので、選ぶ基準を紹介します。

CADR(クリーンエア供給率)

Clean Air Delivery Rate
米国家電教会(AHAM)が定めた、空気清浄機が1分あたりに供給する清浄な空気の量を表した指標です。
CADR≒風量(空気量)×粒子の除去率

CADRの値が高いほど、空気清浄機が空気を浄化するスピードが速いことを表しています。

CADRの値が高くても、小さーく「※1㎡の空間での数値です」等と書かれていることもあるので要注意です。
1㎡の空間って!!笑
8畳や10畳など、居住空間としてありえる空間でのCADRが明記されているものがベストです。

CADRは、1分間できれいな空気をどれくらい送り出せるかということなので、
CADR表示がなく、「風量」だけで書かれている場合は、「どれくらいきれいな空気になっているかわからないけど風量はこれくらいだよー」ということになってしまいます。
CADRが明記されている物に選択肢を絞ってから、次に進みましょう。

どれくらいの大きさの物をどれくらい除去するか

5~100㎛ 花粉、ほこり、カビ
2.5㎛ PM2.5
0.173㎛ 水痘・帯状疱疹ウイルス
0.158㎛ 麻疹ウイルス
0.098㎛ インフルエンザウイルス
0.061㎛ 風しんウイルス
0.025㎛ たばこの煙
0.009㎛以下の微細な粒子は肺まで達すると言われています。

「HEPAフィルター」であることをアピールしている空気清浄機もよく見かけます。
「HEPAフィルター」とは、0.3㎛の粒子をフィルターに1回通過させて、その99.97%以上の集じん効率を持つものと定義されています。
0.3㎛以下の粒子に関しては不明であるので、0.3㎛以下の粒子も除去できる空気清浄機は、「HEPAフィルター」のみではなく数値も明記されています。
家電量販店でも「0.1㎛以上の物質を99%除去」という機能の空気清浄機も数種類販売されていますね。
日本で購入できる物の中には、0.0024㎛以上の粒子を99.99%除去できる高性能空気清浄機もあります。

ちなみに、「PM2.5」とは、2.5㎛以下の微粒子の総称ですので、「PM2.5対応」と書かれていても、どれくらいの大きさの物を何%除去できる空気清浄機なのかを確認したほうがいいですね。
花粉症の方は、花粉の除去を気にかける方もいますが、「花粉」は目視もできるほど大きいので、「空気清浄機」であれば「花粉」くらいは除去できるはずです。

注意点は、こちらも、小さーく「※フィルター単体の性能であって、空気清浄機に設置して測定した結果ではありません」等と書かれていることもあります。
初めてこの文章を見た時は、「???」となりました。
空気清浄機を使用したいのだから、空気清浄機としての性能を書いていただきたい(笑)

第三者機関の認証

「自社調べ」「自社製品比較」などとカタログに書かれている物も多いですが、言い換えると「自称」ということになってしまいますよね。
第三者機関の認証を複数得ている空気清浄機は、多角的にみて高性能であると言えます。

AHAM認定
ENERGY STAR(米国環境保護庁の登録商標)
ECARF(欧州アレルギー研究機関)
英国アレルギー協会認証マーク

まとめ

①CADR
「風量」ではなく、「1分間できれいな空気をどれくらい送り出せるか」を見てみましょう。
②どれくらいの大きさの物を、どれくらい除去するか
フィルター単体ではなく、空気清浄器として、どれほど小さな粒子まで除去できるかを、確認しましょう。
③第三者機関の認証
「自称」ではなく、第三者機関からもデータを認められていると安心安全度UP
この3点を踏まえて、意味のある空気清浄機を選びましょう。
④実験データの注意書きに注意
「1㎥での実験データ」「密閉空間での実験データ」と小さく注意書きされていることがあるので、居住空間に相当する空間での実験データであるかも注意しましょう。

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