「介護タクシーぽぷら」札幌での外出支援や旅行や冠婚葬祭にも対応

看護師お役立ち/転職情報

介護タクシーぽぷら」の中島俊和さんは、介護士経験18年。念願の介護タクシーを開業しました。その胸に秘めた想いをインタビューしてきました。

介護の仕事をしてみようと思ったきっかけ

高校時代、高校生活に馴染めなくて、人間不信になり、学校には行くけれど引きこもりみたいになっていた。そんな時期に、スクールカウンセラーと話をしていたら、漠然と人の役に立つ仕事をしたいと思うようになり、進路の先生から当時新設の4年生大学の介護福祉学科を勧められて、行ってみようと思ったことから、介護福祉の道が始まった。

人嫌いだと思っていたけれど、どこかで、やはり人と接するのが好きだったんだと思う。直接的に人の役に立てる仕事って素敵だなと、スクールカウンセラーをみてて思って、進路の先生に背中を押してもらったというのは大きいんだけれども、人と触れ合って喜びを分かち合いたいということも人一倍思っていたんだと思う。だから介護士になったんだろうな。

実際に介護士をやってみて

一年目は、どういうふうに接したり声をかけたりしたらいいのか、すごく思考錯誤した。笑顔もなかなか作れなかった。気持ちの余裕もなかったし、どうやったら笑顔になってもらえるかなと考えながらも、まだまだ自分自身が楽しめていなかったなと振り返ってる。

介護の仕事が楽しいなと思うようになってきた

グループホームに勤めていて、入居者が特技や昔仕事でやってたことを見せてくれた時の笑顔を見て、自分も生きている実感がするし、楽しい時間だなと思うようになってきた。

両親の介護

自分が30代前半の時に、母親が末期癌で、発見から1年弱で亡くなった。

父親も、腎臓が悪く人工透析が必要な状態になり、小さな脳梗塞も何回もしていた。母親が亡くなった時には杖歩行だったが、車椅子生活になっていった。

父親が自分ではどこにも行けなくなってきて、認知症も進み、介護の仕事の経験上、あまり長くはないかもしれないということはわかっていた。父が亡くなるまでの5年間くらいは、いろんな景色を分かち合うことができた。

トラベルヘルパーとは?なぜ取得しようと思ったの?

母親が亡くなる前に、父親の外出支援をやっていこうと思っていた。父親と出かけるために、外出の知識を身につけようというのもあったけれど、介護職として、自分のやりたいことがグループホームで管理者になっていくことではなく、外出支援などもやっていきたいなという思いがあった。

トラベルヘルパーとは、旅行添乗と介護士が組み合わさったような民間の資格。日本トラベルヘルパー協会の中に介護旅行の会社があって、そこにトラベルヘルパーが登録していて旅行に同行できるようになっている。

ゆめ旅KAIGO!2020

ゆめ旅KAIGO!2020は、車椅子の人も、オリンピック・パラリンピックに一緒に行こうというプロジェクト。

発起人が日本トラベルヘルパー協会の理事長で、1回目の東京オリンピックを経験している世代も2度目の東京オリンピックに連れて行こうと立ち上がった。父親も先が長くないなと思っていたので、最後の親孝行として東京オリンピック会場に連れて行こうと思ったことと、これからやりたいことを踏まえるとプロジェクトに参加することにも意義があると思って、携わろうと思った。

父親は、残念ながら東京オリンピックの前に亡くなってしまって、その無念は外出支援という形で、いろんな方のお手伝いができたらなと思っている。

介護タクシーをやろう!

トラベルヘルパーの資格をとった時点で、トラベルヘルパーだけで生計を立てるのは難しいので、自分でできる仕事も探していた。

トラベルヘルパーをしながら介護タクシーをやっている人がいて、いろんなことを教えてもらっているうちに、自分でもやろうと決断していた。

介護タクシーは、運転手とは別に指導主任者が必要で、父親の介護が必要になる前に一緒にやる予定になっていたけれど資金がまだ貯められておらず、出資の話をもらったが立ち切れの状態になり、父親の状態も悪くなってきてどうしようかなと思うこともあったけれど、自分の中でどうしても諦められなかった。

資金を貯めながら、民間救急の資格も取りにいったり準備をしてきた時に、父の状態も悪くなってきてしまった。以前、介護タクシーをやりたいんだという話をした時に賛同してくれた人がいて、その方にもう一度お話ししに行った時に、是非やろうと言ってくれた。

ビジョン

日常的に利用する介護タクシーだけではなく、介護旅行もやりたい。旅行業も展開できるような介護タクシー会社をイメージしている。民間救急も視野に入れている。医療的なケアが必要な場合もあるだろうから、看護師との連携も取れるようにしていきたい。

読んでくれた方にメッセージ

ただ「人の役に立てる仕事がしたい」という漠然とした思いで介護の仕事を始めたけれど、介護士と働きながら、父親の介護もして、いろんな経験をしたからこそ、介護の仕事に対する熱意は高まってきている。

親との時間がかけがえのないものだったなと思うので、皆さんにも親との時間を大切にしてもらいたいなと思うし、その時間に介護タクシーとして関わることができたら嬉しい。高齢や障害によって外出が簡単なものではなくなったとしても、いろんな景色を見て、共に体験して、喜びを分かち合える時間をつくってもらいたいなと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました