看護師が退職の意思を伝えるタイミングやそのための準備

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あなたの中で退職する心が決まった時、次にやってくる壁
「いつ退職の意思を伝える?」
「退職の意思を伝えてから辞めるまでの期間、気まずくならない?」
などなど、不安が押し寄せてきますよね。

退職の意思を伝えたら、
「人が足りないから無理」
「今辞めたらもったいないから、もう少しがんばってみたら?」
「あなたが辞めたら、残る人の大変さがわからないの?」
などなど、理不尽な返答が帰ってくるケースもよく耳にしますよね。
看護師あるあるですね。


退職のタイミングをはかる前に就業規則を確認

まず、確認すべきこと!

就業規則で、「退職希望日の3か月前までに申し出ること」など、いつまでに退職意思を伝えなければいけないのか、あなたか働いている職場での決まり事を確認しましょう。

労働基準法では1か月前となっていても、就業規則に明記されている場合は、就業規則が最優先事項になります。
あなたの職場は、どのように書かれているでしょうか?
就業規則は、職員が見ることができる場所に保管しなければいけないことになっているので、オンラインシステムに入っているか、ステーションや休憩室に実は置いてあったりします。
申し出てから退職届を書くのか、退職届の提出が期限前でなければいけないのか、退職届のフォーマットは決まっているのか、なども確認しましょう。
これを確認せずに反抗しようとしても、ただの文句です。
まず、前提を確認しましょう。

年度末退職を考えている場合は期限を守る

もう一つ注意しなければいけないことは、大きな病院によくある「年度末退職を希望される場合は、○月○日までに申し出てください」というもの。
大学病院や総合病院など、新卒者を大人数採用するような病院では、夏や秋に、次年度採用者の検討のために、年度末退職者の人数把握をすることが多いですよね。
もちろん、そのあとに旦那さんの転勤が決まったなどで、期限を過ぎてから申し出る場合もあると思いますが、期限を過ぎてから、自分の都合の退職理由ではいい顔をされなくなります。
わざわざ難しい状況を自分でつくりだすことになりかねません。
年度末退職を考えている場合は、このようなタイミングを逃さないほうが良いかと思います。

退職を阻まれないようにするための準備

いざ、退職意思を伝える!
「辞めたいと伝えたけれど、言いくるめられて辞めれない」とよく聞きますが、それは、単に、準備不足です。
相手は、何人もの退職希望者と向き合ってきた管理職者。
生身で挑まず、武装しましょう(笑)

1.退職理由を固める

「なぜ退職したいのか」
これが、あなたの中で固まっていれば、何を言われても「退職します」と言い張れます。
あなたの中で固まっていないから、言いくるめられるのです。
退職理由をまず明確にしましょう
そうすると、
絶対条件

妥協点
も見えてきます。

2.考えられる返答パターンを考え、それに対する反応も考えておく

あなたの中での絶対条件と妥協点が見えたところで、こう言われたらこう返すパターンを、いくつか考えておきます。
私が初めての職場を辞めた時を例に考えてみましょう。

絶対条件
①今やっているプリセプターが終わったら辞める。
②有給休暇を消化する。
妥協点
①3月で辞めたいけど、多少ずれてもいい。

これを踏まえて、

3月退職を希望するけれど、6月に夏のボーナスをもらっての退職でも悪くないかな。

と自分の中できまりました。

では、管理職に言われそうなことと返答パターンを考えていきましょう。

「なぜ辞めたいの?」

⇒私の場合は、大学病院という環境から離れたかった。だけど、ネガティブワードで退職意思を伝えると、それを解決しながら続けさせるための人材育成が始まってしまうだろうな。だめだと言えなさそうな理由にしよう。

「看護師としてのキャリアアップとして、環境を変えたいからです。」

「部署移動できるよ。」

⇒大学病院から離れたいのよね。視野にはあるけど関東に出ることは現実的には考えていなかったけれど、

「全く違う環境に行きたい。」
「関東に行くことも考えている。」

「大学病院間での国内留学という制度があるから、それを利用するのはどう?」

⇒べつに民間病院を経験したいわけではないけど、

「民間病院を経験したいんです。」

「人が足りないから無理」

⇒実際は無理じゃないはず。私が辞めたら、代わりに誰かが来る。

「私よりも良い人材が来るかもしれないですし、私じゃなきゃダメな理由は何でしょうか?」

「あなたが辞めることで、他の人が大変になるよね?」

⇒そんなこと言ってたら、誰も辞めれなくない?

「人の入れ替わりは大変ですよね。わかります。なので、後輩育成や新入職者のフォローをがんばりますね。」

「有給?みんなもらってないよね?有給消化は無理だね」

⇒いやいや無理じゃないでしょ。でもちゃんと先手打ってきたよ。労働局の無料相談に行って、有給休暇とはなんぞや、もしも無理だと言われたときの対策も教えてもらってきたもんね。こちらの希望だけをぶつけても平行線になるから、ここで妥協策を出そう。

「労働局の無料相談に行って、有給休暇というものや申請したのに拒否する権限はないということは聞いてきました。3月に退職者が多数いて、新卒者が入った4月・5月が大変なのはわかるので、4月・5月は働いて、6月を有給消化にして6月末退職でもいいです。」

他の職員からも有給消化については言われそうだな。
みんなには「前例がないから無理だと言われたんですけど、私が前例を作ったので、ぜひ辞めるときは私が作った前例を活用してください。」と満面の笑顔で言おう。

自分自身の中にある本音と、実際に管理職者に伝えることに、多少ズレが生じていても、いいんです!
だって、あなたの人生でしょ?
あなたの看護師ライフでしょ?
退職することが、あなたにとってプラスになるのなら、退職するために賢く振舞っちゃいましょう。

ただ、本音と発言にズレがある場合、あなたの中で絶対条件と妥協点がブレブレになってしまうと、ボロがでます。
なので、管理職者に退職意思を伝える前に、ノートに書き出したりして、しっかりと武装するのです。

外側に武装しているように見えますが、実際にこのワークをやってみると、あなたの「本音」「芯にあるもの」が強くなるので、実はあなたの軸がしっかりと太くなっていくんです。
退職時にこのワークをやっておくと、転職先を探すときにも、希望条件や妥協点の判断に役に立つと思います。

3.退職の意思を伝えに行く

退職の意思を管理職に伝えに行くタイミングは、ここまでに書いてきたことをしっかりやっておけば、いつでもいいと思います。
職場の退職に関する決まりごとは守りつつ、あなたの軸をしっかり太くしておけば、どんな反応が帰ってきても大丈夫。
だって、あなたの中で、辞めることはもう決まっていますから。
一度で勝負を決めてこなければいけないなんて決まりはありません。
予想外の返答が来たとしても、また武装してもう一度申し出ればいいだけです。

4.意思が伝わりやすい人物像でいること

退職の意思を伝えた時に、どんな反応が返ってくるかは、日頃の行いも大いに関係していると思うんですよね。
退職を考えている時、退職者の立場でばかり物事を考えがちになります。
自分が退職をすることを、少し横に置いておいて、退職決定者と一緒に働いている同僚の立場になってみてください。

やることをしっかりやっている看護師なあなあに仕事している看護師
退職が発表されても最後まで現職場のために一生懸命な看護師どうせ関係ないという態度になってしまっている看護師

どんな人なら認めたくなりますか?
どんな人なら応援したいと思いますか?
円満に退職するために大切なことは、退職決定者と一緒に働いている同僚の気持ちになってみることだと思うんですよね。

同僚にはどのタイミングで伝えるのがベスト?

これは、一般的な正解というものはないと思います。
近しい同僚は、職場での退職発表の前に聞いておきたいなと思うのでは?
仕事上の会話しかないような人は、職場での退職発表があってからでも良いのでは?
口が軽い人は、あまり早くに言わない方がいいかな?
同僚との人間関係や、職場ごとの風習が違うので、相手の立場に立って、いつ伝えてもらうのが良いか、考えてみましょう。

退職を切り出すタイミングは、みんなドキドキするものだと思います。
私も、数回経験しています(笑)

しかし避けて通れないものですし、あなた自身で切り開くことが必要なことです。
あなたの人生、あなたの看護師ライフ、あなたの退職ですから、勝ち戦になるように準備をして、切り開いていきましょう。


退職前の準備

有給休暇をしっかり消化するために、闘いました!笑
そして、勝ち取りました。
その経験談は、こちら

そして、失業保険についても、退職する前に調べたりハローワークに行って聞いてきたりしましたよ。
退職してからではなく、退職する前に知っておいた方が、かしこく利用できます。
こちらに紹介しています。

転職サイトに登録して、情報収集を始めました。
転職サイトは、1社ではなく複数登録して、自分に合いそうな担当者や自分に合いそうな職場をピックアップするのが良いです。
私が利用したことがある転職サイトは、
ナース人材バンク(転職がメイン)
マイナビ看護師(転職がメイン)
ナースではたらこ(転職がメイン)
看護のお仕事(転職がメイン)
MCナースネット(単発やツアーナースも多い)
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あくまでも、「転職サイトを利用する」のであって、「転職サイトに利用される」にならないようにしましょうね♪

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