看護師あるある「有給休暇をもらえない問題」を解決しよう!私はこうやって有休消化しました!

看護師お役立ち/転職情報

看護師あるあると言っても過言ではない「有給休暇を消化できない問題」。
私も、新卒で働いていた病院は、有給休暇を消化できませんでした。
辞めるときでさえ、有給休暇を消化したいと師長に伝えても「それは無理だね」と言われました。
そんなわけないでしょ!と思いつつ、たまたま乗ったタクシーで運転手さんと話していた時に勤務体制の話題に。
看護師は有給休暇を消化できないという話をすると、
タクシーの運転手さんから、「ねえちゃん!それは違反だから、労働局の無料相談に行ってきなさい!」と言われて、労働局の無料相談所の存在を知りました。
労務局に相談した結果、私は丸一ヶ月有給休暇を消化して退職することができたので、何をどうして有給休暇を消化できたのかを紹介します。

看護師が有給休暇を消化できない一番の問題

看護師が有給強化を消化できない最大の理由は、看護師が有給休暇について知らなさすぎることにあります。
私も、労働局の無料相談に行くまで、知りませんでした。
「どうせ有給休暇はもらえない」
「みんな取ってないから取れない」
「有給取りたいと言ったけど却下された」
などなどよく聞きますが、それって有給休暇を取れない理由になっているのでしょうか?
労働基準法違反に当たることを、スルーしていませんか?
スルーしちゃいけないんです!

看護師が働きやすい環境は、看護師で作っていきましょう!

有給休暇とは、どういうもの?

私が労働局の無料相談に行って、まず相談所の方から言われたのは、
「労働者が有給休暇を申請したら、雇い主側に拒否権はないから、無理だと言われたこと自体が労働基準法違反になっているんだよね。」
ということでした。
え???
そうなの???
どういうこと???

有給休暇の基本的な考え方

「入社から6か月間継続勤務」「労働日の8割以上出勤」などの条件を満たしていれば、正社員でもパートでも年次有給休暇が付与されます。
年次有給休暇とは、労働義務の日に休暇を取るためのもので、労働者の権利でもあります。

有給休暇を申請すると、拒否する権利は雇い主側にはありません。
また、有給休暇の使用目的や用途は、労働者の自由で、申請されたら事業所側は内容に関係なく与えなくてはならないことになっています。
極端に言えば、申請時には有休を何に使うかということを伝える必要もないんですよね。

ただし、看護師は労働人数や人員配置を考慮したうえで勤務表が組まれているので、勤務表が出てから有給休暇の申請をすることはできないとされています。
というのも、有給には「使用者の時季変更権」というものがあり、勤務表が出てからの有給休暇申請は、この時季変更権の「事業の正常な運営を妨げる場合」に該当してしまうからです。

使用者の時季変更権

年次有給休暇の取得日は原則として、労働者が好きな時季を指定することができます。ただし、労働者が指定した時季に休暇を与えることが「事業の正常な運営を妨げる場合」には、使用者は、他の時季に変えること(時季変更権)が認められています(労基法39⑤)。
使用者の時季変更権の行使が認められる「事業の正常な運営を妨げる場合」かどうかは、個別的、具体的、客観的に判断されています(S23.07.27 基収2622)。
引用:厚生労働省「確かめよう労働条件」Q&Aページより

逆に言えば、勤務表を作成する前に有給休暇を申請した場合、申請を拒否することは労働基準法違反にあたるのです。

このことを知らない看護師が多いので、有給休暇が付与されるたびに上限日数に達してあふれた分が消滅していくことが当たり前になっているのです。
また、「無理だと言われた」と退職時にも有給休暇を消化せずに退職してしまったりして、労働者の権利である有給休暇をとっていない看護師が多いのも現状です。

でも、言いくるめられそう。どうしたらいいの?

労働局の相談所で教えてもらった魔法の言葉があります。
それは、
「労働局の無料相談所に行って、有給休暇について聞いてきました。」
という言葉です。
相談所の方が、この一言を言うだけで、ちゃんと有給休暇をもらえるようになるから言いなさいと教えてくれました。
労働局に出向く行動力があるということを見せると、さらに行動されて労働局から調査に入られると面倒だから、ちゃんと有給休暇をもらえるようになるそうです。
それもどうかと思いますが(笑)
実際に、この言葉を言うと、手のひらを返したように、丸一ヶ月の有給休暇をもらえました。

みんなで看護師が働きやすい環境を作ろう!

私が有給休暇を丸一ヶ月もらえるということは、他の看護師ももらえるので、退職が決まっている同僚達にも、有給休暇をもらえる方法を伝えました。

しかし、全員行動に移しません。
行動に移さずに「有給がもらえなかった」と文句を言うのは違うのでは?

看護師の労働環境が何年経っても変わらない現状には、労働環境改善のために行動に移す看護師が少ないことも、要因なのではと思います。

文句を言っていても、労働環境は何も変わりません。
行動しなければ、労働環境は変わりません。
有給休暇をきちんと取れる環境になったほうが、働きやすくなりませんか?
そのためには、現場にいる看護師が動かなければ、何も変わらないと思うんです。

有給休暇だらけの勤務表が出されると退職までの期間が居づらくなりそう

前例がないことをやると、たたかれやすいですよね。
嫌味っぽく言ってくる人もいますよね、きっと。
私も「有給消化だなんていいね」と先輩に言われました。
そのたびに、満面の笑みでこう返します。
「前例を私が作ったので、退職時には○○さんも有給消化できますね。私たけ有給消化できるだなんてことはないので、どうぞ私の前例を活用してください。」と。

有給休暇を消化して辞めていく人のことを悪く言うということは、自分が辞めるときにも有給休暇を取りにくくなって、結局自分の首をしめることになっていると、みなさん気付きましょう。

「有給がもらえない」なんてことは、ないんです。
「有給消化は無理だと言われた」で終わらせちゃいけないんです。

看護師も、有給休暇をちゃんと取りましょう!
看護師の働きやすい環境は、看護師みんなで作っていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました