「ルテインが目にいい」「ブルーライトにはルテイン」と言われているのはなぜ?

気ままなコラム

ブルーライトを多く浴びる現代、「ルテイン」が注目されています。
「ルテイン」という言葉は聞いたことがあっても、
ルテインってなに?
なぜルテインが眼精疲労に良いと言われているの?
私は摂ったほうがいいの?
と、よくわからないという方が多いのでは?

ルテインとは?

ルテインは「カルテノイド」というファイトケミカルスの一種

ファイトケミカルスとは?
カルテノイドは600種以上が確認されており、βカロテンやαカロテンなどの「カロテン系」と、ルテインやゼアキサンチンなどの「キサントフィル系」の大きく二分されます。
ルテインは、ほうれん草、にんじん、かぼちゃ、ケールなどの緑黄色野菜、マリーゴールドの花弁、卵黄などに多く含まれている、黄色、オレンジ、赤色の油脂性色素です。
ヒトの身体では、眼、皮膚、乳房色素、母乳、子宮頸部、脳に存在していて、特に、眼には多くのルテインが存在しています。
生体内では、抗酸化作用が強く、青色光を吸収することが広く知られています
しかし、
体内でつくることができず、
体内のルテインの量は、加齢、ブルーライトの吸収、活性酸素からのダメージによって、徐々に減少してしまいます
食事やサプリメントから摂取することが重要なのです。

「ルテインは眼にいい」といわれているのは、なぜ?

パソコン・スマホ・タブレットなど、ブルーライトを放っている画面を見る時間が多い時代になっています。
ブルーライトは、可視光線の中で、最も強いエネルギーをもっていて、眼の網膜の細胞にダメージを与えてしまうのです。
ルテインは、眼の水晶体や黄斑部に多く存在していて、ブルーライトを吸収する働きがあるので、「天然のサングラス」とも呼ばれています
不足すると、黄斑部や網膜へのダメージを減らしてあげられなくなってしまいます。

ルテインはどのように摂取したらよいの?

1日の摂取目安量は6mg以上が望ましいとされていますが、病気の予防のためには10mg程度摂取したほうが良いといわれています。

これを野菜で食べようとすると、
にんじん 15〜20本
ほうれん草 約8株
ミニトマト 約600個
笑えるくらい膨大な量になりますね。

食事のみで推奨量のルテインを摂取しようとすることは難しいので、サプリメントで補うことがオススメです。

サプリメント

ルテインのサプリメントに配合されているルテインには、2種類あります
①フリー体ルテイン
体内に存在しているルテインと同じ形なので、そのまま吸収することができます。
②ルテインエステル
フリー体ルテインに脂肪酸が結合した形で、植物から抽出されて未精製のままのルテイン。
精製工程がないため、サプリメントとしては安価ですが、体内に入ってもそのままでは吸収できないので、体内の酵素を使って脂肪酸を分離してフリー体ルテインへと変化させることになります。

サプリメントの品質が大事!

植物からルテインを抽出してサプリメントがつくられていることが多いので、どのように育てられた植物であるかが重要になります
有機栽培された植物から抽出したものと、化学肥料や農薬を使用して栽培された植物から抽出したもの、どちらを好みますか?
サプリメントは凝縮されるので、サプリメントの原材料が明記されていて、安全性が高いものを選ぶと良いですね。
サプリメントを選ぶときのポイント

ルテインを含むカルテノイドと相性がいい成分

ルテインとの相性が良い成分を一緒に摂取すると、効率よくルテインに働いてもらうことができます。
①パプリカ、とうもろこし、サフラン、くこの実、スピルリナに多く含まれている「ゼアキサンチン
ルテインはゼアキサンチンと一緒に体内で働きます。
②ブルーベリー、ブラックカラント(カシス)、アサイー、黒豆、紫キャベツなどに含まれる「アントシアニン
ルテインの吸収量を向上させてくれます。
ブルーベリーの野生種である「ビルベリー」は、ベリー系の中でもアントシアニンが豊富です。
③ルテインは脂溶性の成分なので、良質な脂質と一緒に摂取すると吸収されやすくなります。
脂質といっても様々なので、質の良い脂質を選びましょうね。
脂質の中でも、オメガ3脂肪酸「DHA」は、眼の網膜や視神経にも多く存在しており、情報を伝える働きをスムーズにしてくれます。

ルテインを意識して摂取することとともに、ブルーライトを放出する画面を見る時間を短くすることや、仕事で画面を長く見ざるを得ないのであればブルーライトカットの眼鏡をするなど、トータルケアを考えてみてください。

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