ニューヨークの日本人看護師から、リアルな現場を聞きました。

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看護師の友人から「こんなトーク会がありますよ」と連絡をもらい、
「NYママサロンが主催するZOOMトーク会」で、マンハッタンの病院と高齢者施設で働く看護師 Sachikoさんのお話を聞けるというものでした。
時間的にも参加可能で、参加費無料、世界中からぜひご参加をとのことだったので、
ママでもないし、NY在住でもないけれど、興味があったので参加させてもらいました。
インタビュアーの方のAmeba

最も印象に残った2点

「ヒーローなんかじゃない」

「人工呼吸器を使用した人でも、25%しか助かってない。」
「人工呼吸器を離脱できてもその後の肺への影響もあるし、植物状態になっている人も多い。」

そして、
高齢者施設でも、安置所がいっぱいでご遺体を置ききれないため、トラックに安置しているようです。
数十体のご遺体が安置されているトラックまで看護師・介護士でご遺体を運び、トラックの中に入ってご遺体に囲まれた中で、またもう一人ご遺体を安置する。
そんな状況だそうです。

参加者の方からの「私達からすると、医療職者の方々はヒーローです。」という言葉に対して、
Sachikoさんは、「ヒーローというより、死体処理係になってしまっている感じがする。」と話していたことも、衝撃でした。

日本でも、高齢者施設では、物資調達が難しかったり、クラスター化した時の人員の補充が難しかったりということは、私が知る限りでも起きています。
日本は、ヨーロッパやアメリカのように爆発的に重症患者が増えているわけではないですが、高齢者施設のクラスター化を先に経験した国の教訓はに耳を傾けることも必要なのではないかと思いました。

すべてが日常になっているから、みなさんにとって珍しい話がわからない。」ともお話ししていて、私は、言葉を失ってしまいました。

今、大事なものは何だろうかと考えさせられました

参加者からの質問に答えてくれていた時に、Sachikoさんが話していた言葉でした。

参加者
「私達にできることは何でしょうか?」
Sachikoさん
「家族や友達ともっとコミュニケーションをとってほしい」
「コロナでも、ほかの疾患でも、事故でも、病院が面会禁止ということは、入院したら会えないまま死ぬかもしれない」
「しゃべれる時に、しゃべってほしい」

非医療職者からの質問だったため、感染対策的なことや、生活するうえでのアドバイスが返ってくるのかなって思ってたので驚きました。

同時に、ハッとしました。

医療体制崩壊を防ぐのが最優先論と経済対策が大事論の噛み合わなさとか、
第三者への批判とか、
何かのせいにしてみたりとか、
政治家がどーとか、あの知事がどーだとか、
それぞれの立場からの考え方が衝突している現状はどうにかならんのかなぁと思っていましたが、

万人に共通の大事なものを見つめ直すべき時だなぁと思いました。

ニューヨークで実際に看護師をしている方から、直接聞くお話は、やはりリアリティーがありました。
日本は同じ状況ではないですし、これがニューヨークで起きている全てでもないし、そのまま日本に置き換えて考えることはできませんし、置き換えるべきではないこともあることは、重々承知です。
ですが、他国で起きていることや発信してくれていることから、気付かせてもらうことや、考えさせてもらうことが、たくさんあると思います。

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