お茶の旨味成分「テアニン」でリラックス。安眠効果や集中力UPも期待できる。

気ままなコラム

テアニンって何?

緑茶に含まれる旨味成分で、日光に当たるとカテキンに変わります。
緑茶には他にも、カテキン(渋味成分)、カフェイン(苦味成分)などが含まれています。

1950年に京都府茶業研究所で玉露から抽出されました。
化学構造から、グルタミン酸に類似したアミノ酸ということがわかりましたが、たんぱく質を構成するアミノ酸とは異なり、お茶に特異的に多く含まれている希少なアミノ酸なのです。

二番茶よりも一番茶に多く含まれ、成熟した芽よりも若い芽に多く含まれています。
玉露のように日光に当てずに栽培された茶葉は、アミノ酸からカテキンへの生成が抑えられるので、テアニンを豊富に含んだ茶葉になります。
よって、新茶や玉露は、旨味の多い味になるのです。

リラックス効果

脳波検査において、水を飲んだ時よりも、テアニンを飲んだ時のほうが、α波(リラックスしている時に出現する脳波波形)が上昇することが、確認されています。

また、交感神経が抑えられ、血管収縮が抑えられて血行が良くなると言われています。
手足がぼかぼかする感覚を感じる方もいるのは、このためですね。

お茶にはカフェインが多く含まれているということは、よく耳にしますよね。
お茶のカフェイン含有量で単純に考えると、強い興奮状態になっても不思議ではないような量が含まれていますが、実際には強い興奮状態にはならず、穏やかな興奮状態になるのは、テアニンがカフェインの興奮作用を抑制しているので、ほどよい塩梅を保てているのです。

安眠効果

上記したように、α波を引き出しリラックスするので、
寝つきが良くなる
中途覚醒が減少する
寝起きのスッキリ感がある
という効果をもたらします。

お茶にはカフェインも含まれているので、カフェインで眠れなくなる方は、ノンカフェインのお茶を選ぶと良いですね。

集中力UP

カフェインと組み合わせることで、記憶力UP、作業速度や正確性の向上作用があるという研究結果が報告されているようです。

テアニンを意識して摂取するときの注意

お茶として飲むとき

どのように栽培された茶葉であるかが重要です。
有機栽培であれば最高です。
一番茶と呼ばれる新茶は、その年の最初に生育した新芽を摘み取るので、農薬を使用されていない、もしくは、少量しか使用されていない状態であることが多いです。

二番茶からは、基準が設けられていて安全性には配慮されて農薬が使用されていますが、健康を考えるのであれば、農薬未使用を選びたいですよね。

サプリメントやドリンクで摂るとき

テアニンのリラックス効果や安眠効果が確認されてから、サプリメントやドリンクも多く販売されています。
お茶とは異なり、科学的に合成したものである場合が多いので、原材料やどのように加工されているのかが、かなり重要です。
サプリメントの選び方にも書きましたが、安心安全が保証されているcGMP基準を通過しているサプリメントを作っているメーカーから販売されているものを選んだ方が、安全ですね。

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