ガーリックとは?
ヒガンバナ科ネギ属の多年草。
エジプトでは、ピラミント建設中の労働者の疲労回復のためにも使われていたそうですよ。
疲労回復・滋養強壮
硫化アリルの一種の「アリシン」という物質が、にんにくのあの独特なニオイのもと。
その「アリシン」は、ビタミンB1(糖質をエネルギーに換えるときに必須の栄養素)の吸収を助けるので、疲労回復・滋養強壮の効果があるといわれています。
「アリシン」がビタミンB1と結合して「アリチアミン」という成分になると、水溶性から脂溶性に変化し、吸収率が良くなります。
そして、脂溶性に変化したことによって、体内に留まりやすくなり、長時間にわたってビタミンB1の力を発揮させられるようになっちゃうんです。
よって、糖代謝が促進されます。
にんにく自体にもビタミンB1が豊富に含まれていますが、ビタミンB1とガーリックを組み合わせると、より一層力を発揮します♪
また、「アリシン」は、胃液の分泌も促進するので、食欲促進にもつながりますね。
「スコルニジン」は、「アリシン」が加熱によって変化した成分で、新陳代謝を促進させるため、疲労回復の効果があります。
抗酸化作用・アンチエイジング
強力な抗酸化作用を持っています。
この抗酸化作用はファイトケミカルスの力。
1980年にアメリカ国立がん研究所が「野菜や果物を中心とした食事には、がんの予防に効果があるらしい」という報告をしました。
「がんの予防に効果がある」というのは、ファイトケミカルスがもつ強い抗酸化作用による影響が大いに関係しています。
そして「デザイナーフーズ計画」が発表されたのです。
(「デザイナーフーズ計画」自体は、予算カットによって中止されてしまっています。)
日本では、未だに認知度の低いファイトケミカルスですが、アメリカでは1980年代にはすでに注目されていたんですね。
がんに効果が期待される40種類の食品を、効果が期待される順に並べたのが「デザイナーフーズ・ピラミッド」であり、その頂点にあるのが、「ガーリック」です。
免疫力向上
「ニンニクレクチン」が腸内の免疫細胞を活性化させてくれます。
免疫細胞の多くは腸管内に存在し、免疫システムの70%は腸に集中していると言われていますよね。
その免疫細胞を活性化させるので、結果として、風邪予防になっちゃうんですね。
体を温める作用もあるので、体温が上昇することによる免疫機能の向上も考えられます。
血行促進・冷え性の予防
「スコルニジン」は、抹消血管を拡張させる作用があることから、四肢末端の血流を良くして冷え性の予防や改善に働いたり、高血圧・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞など血管系の疾患の予防も期待できるそうですよ。
「カリウム」も多く含まれているので、腎機能が正常であれば、ナトリウムの調整をすることができるので、血圧を適正に調整することにもつながり、高血圧を改善させることもあります。
殺菌作用
「アリシン」には強い殺菌作用があります。
コレラ菌、チフス菌、赤痢菌、結核菌、大腸菌、O157菌などに対する抗菌力があるそうですよ。
ストレス対策
「アリチアミン」は、脳・中枢神経の異常興奮を抑制させます。
この働きによって、不安定な精神状態が誘因となる胃腸の不調や不眠症を解消してくれるといわれています。
ガーリックを摂る時の注意点
摂りすぎ注意!
ガーリックに含まれている成分は、力が強いものが多いので、摂りすぎると胃腸に負担がかかることがあります。
「からだに良いから!」と食べ過ぎないように注意しましょう。
特に、生のにんにくは、刺激が強すぎて、胃腸の調子が悪くなる場合があるので、加熱したほうがよいです。
サプリメントで摂るときの注意点
サプリメントは、各メーカーの加工技術によって成分が凝縮されています。
有機栽培されたガーリックの凝縮物か、農薬や防腐剤など薬品を使用されているガーリックの凝縮物かの差は、調理して食べる時よりも、サプリメントして摂取する時のほうが、とても大きな差になります。
有機栽培されたガーリックを使用しているサプリメントのほうが、安全性が高く、栄養価も高くなりますので、有機栽培された物を選ぶと、より良いです。
サプリメントの選び方でも書いていますが、どのような基準でサプリメントをつくっているかが重要になります。
健康のために摂るサプリメントですから、安心・安全なものを選びましょうね
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