ここ数年で注目度が高まってきているCBD(カンナビジオール)をご存知ですか?
日本ではまだ知名度が低いですが、2017年11月に世界保健機構(WHO)がCBDの安全性を発表し、欧米ではセルフメディケーションのツールの1つとして、広く使用されるようになってきています。
CBD(カンナビジオール)とは?
麻に含まれるカンナビノイドのひとつ。
麻の成分と聞くと、精神作用や依存性をイメージする方が多いと思います。
私も、CBDについて知るまでは、そうでした。
麻から連想するイメージは、主に、THC(テトラヒドロカンナビノール)という麻に含まれる成分によるもので、THCもカンナビノイドの一種ではありますが、多幸感などの向精神作用や幻覚などの出現の可能性があります。
THCは、日本の法律で禁止されている成分です。
日本では、麻の葉の部分は規制対象になっているため、茎や種から抽出されたCBDを使用したオイル、クリーム、サプリメント、化粧品などが流通しています。
CBDにはどんな効果があるの?
抗痙攣作用
抗炎症作用
細胞障害の抑制と改善作用
抗不安作用
降圧作用
特定の癌における細胞死を誘導する作用
など
2018年からは世界ドーピング防止規定の禁止薬物からも除外されたため、アスリートが鎮痛を目的として利用しているケースもあるそうです。
なぜCBDにはこのような効果が期待できるの?
ヒトに限らず、脊椎動物が持っている、エンド・カンナビノイド・システム(ECS)という生体の制御システムがあります。
このECSは、食欲・睡眠・疼痛・免疫・感情・運動機能・発達・老化・性行動・認知・記憶などをコントロールしています。
ストレスや老化などによって、内因性のカンナビノイドが欠乏し、このECSがうまく働かなくなってきてしまうんです。
そこで、植物由来のカンナビノイドをCBDで補う研究が進められ、海外では、癌・不眠症・疼痛・嘔吐・関節炎・てんかん・糖尿病・虚血性心疾患・認知症・自閉症スペクトラム・うつ病・不安障害・統合失調症・炎症性腸疾患・多発性硬化症などの自己免疫疾患など、様々な病態にも効果を発揮する結果が得られるようになってきているそうです。
※参考:日本臨床カンナビノイド学会
基礎情報 カンナビノイド
基礎情報 エンド・カンナビノイド・システム
基礎情報 作用機序
基礎情報 適応疾患
CBD製品を選ぶときの注意点
どんな麻から抽出しているか
植物から抽出するものですので、有機栽培されているものの方が良いです。
化学合成されたCBD製品もあるようですが、サプリメントが化学的に製造されたものよりも有機栽培された植物から加工されたものの方が良いということが周知の事実となってきていることや、脱法ハーブや危険ドラックなどはTHCを化学合成したものであることから考えると、化学合成されたCBD製品ではなく、植物から抽出されたものの方がより安全性が高いのではと、現段階では個人的に考察しています。
THCが0.0%であること
CBD製品として販売されているものに、微量のTHCが含まれていたという事例もあります。
「THC 0%」との表示では、小数点以下の数字が不明であり、もしかしたらTHCを含有している可能性も考えられるので、「THC 0.0%」と明記されているものを選びましょう。
CBDについて正しく情報収集すると、THC0.0%のCBD製品は、使ってみる価値があることがわかってきました♪
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