よく、「このサプリメントっていいのかなぁ?」「いろんなサプリがあってどれがいいかわからない」と相談を受けることがよくあります。
サプリメントを選ぶときの大前提があります。
しかし、その大前提を知らない人がとっっっても多いです!
それは、
どんな品質管理基準を通過したサプリメントであるか
どんな栄養素のサプリメントが良いのか?
どこのメーカーが良いのか?
を考える前に、
これから紹介する品質管理基準を満たしているかどうかを確認してみてください。
GMP
Good Manufacturing Practice の略
日本で定められている「適正製造規範」であり、原料の受け入れから製品出荷までの工程において、製造管理・品質管理を適切に行われることが求められています。
栄養素の不足やばらつき、汚染や混合などがない製品を作るための製造品質管理基準なのですが、日本では販売に当たってこのGMPの基準を満たしているかどうかは任意です。
つまり、
日本では、GMPに従っても従わなくてもよいので、品質が保証されていないサプリメントもたくさん販売されています。
健康や美容のためにお金をかけてサプリメントを摂取するわけですから、最低限GMPの基準は満たしているものにしたほうが良いと思います。
cGMP
Current Good Manufacturing Practice
アメリカFDA(食品医薬品局:日本でいう厚生労働省)が定めた健康食品の品質基準です。
「current」とは、「最新版の」という意味で、常に基準や試験方法が最新のものに更新されています。
日本のGMPは、ガイドラインが5ページに対し、cGMPは815ページあります。
アメリカでは、この基準をクリアしてサプリメントを製造していないと、販売できません。
日本のGMPの基準とは比べ物にならないほど厳しい基準です。
日本のGMPとアメリカのcGMPの比較
GMP | cGMP | |
基準の違い | 任意 製造工程ガイドライン 5ページ |
法律 製造工程ガイドライン 815ページ |
表示通りの栄養素が入っているか? | 同一性検査 省略可 |
同一性検査 必須 |
粒は、体内できちんと溶けるか? | 粒崩壊性試験 規定なし |
粒崩壊性試験 必須 30~60分以内に崩壊 |
異物の混入の心配はないか? | 金属探知機の設置 規定なし |
金属探知機の設置 必須 |
国の査察 | なし | あり |
表で見てみると、一目瞭然です。
GMPは「任意」「省略可」「規定なし」がほとんどなので、
・粒は体内できちんと溶けても溶けなくてもよい
・異物混入の検査はしてもしなくてもどちらでもよい
ということになります。
cGMPは「必須」ばかり
・粒は30~60分で崩壊しなければいけない
・異物混入の検査は必ず実施されている
・国の査察もある
こう比較してみると、どうでしょう?
cGMPの基準を満たしているサプリメントが良いですよね。
日本では、GMPの基準すら満たしていないものも多いので、一言で「サプリメント」と言っても、品質に大きな差があるのです。
日本でも、健康や美容のためにサプリメントを摂取している人が増えてきていますが、このような基準があるということは、知らない人がとても多いです。
サプリメントを扱っているジムやエステや美容外科で勤務している人でも、知らない方もいるので、驚きます。
健康や美容のためにお金をかけて摂るサプリメントですので、健康を害する要因とならないように、どんな基準を満たしているものなのかを確認してみてください。
私自身は、有機栽培された野菜・果物を原材料にして、農場管理から製造販売まで一貫しているサプリメントメーカーを選んでいますよ♪
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